ストレスと薄毛の関係性は非常に高い
このページでは、ストレスと薄毛(脱毛)について説明します。自分が薄毛を気にしており、また、ストレスに原因があると感じられる方はぜひ読んでください。
現在、我々の生活においては、受けるストレスの種類も量は非常に多く、まさにストレス時代と呼ぶにふさわしい社会となっています。
そして、その巨大なストレスをまともに浴び続ける事によって、あなたの体に様々な悪影響を及ぼします。
ストレスによって薄毛になる
そして、その悪影響の1つの中に薄毛化すなわち脱毛があります。まずは、ストレスを受けると、どのようにして薄毛になっていくのかそのメカニズムについて説明します。
まず、私たちの体がストレスを受けると、自律神経のうちの1つである交感神経が働きます。
交感神経が活発に働くことで、心臓の動きも活発になり、血圧が上昇します。血圧が上昇すると、沢山の血液を送り出すことができるので、たくさんの栄養を補給し、ストレスに対応する事ができます。
と、ここまでは、普通の健康の人がストレスを受けた時の一般的な反応です。
慢性的にストレスを受けるようになると危ない
しかし、沢山のストレスを慢性的に受けるようになると話は変わります。
その状態では、常に血管が収縮されるため、血行不良に陥りやすくなります。そうなると、髪の毛に栄養が行き届かなくなります。
また、沢山のストレスに対処するためには、沢山の栄養やエネルギーが必要です。しかし、生命維持に必要な脳や主要臓器のためのエネルギーを削るわけにはいきません。
では、限りある栄養やエネルギーの中でどこを削るかというと、頭皮や髪の毛の成長に使うエネルギーを削ります。
なぜなら、髪の毛が生えなくても私たちは死ぬことはありません。なので、脳が髪への栄養配分を大幅に減らすように命令を出してしまいます。
こうなってしまうと、髪の毛の成長を支える毛乳頭や毛母細胞が本来の役割を全うすることができなくなり、髪の毛が抜け、薄毛になってしまいます。
髪は血余り
ところで、少し話は変わりますが、みなさんは、「髪は血余り」という言葉を聞いたことはありますか?
この言葉は東洋医学の観点から見たもので、髪の毛は血液がしっかりと循環して、栄養を運んでこそ艶のある美しい髪になるというものです。
逆を返せば、血液循環がしっかりしていない状態では、髪の毛はしっかりと生えないという事です。
まさに上の話にぴったりの言葉です。
ストレスは薄毛の間接的要因にもなる
ストレスと薄毛について考える上で1番大変な事がストレスが他の薄毛になる要因の引き金を引く事です。
少し言葉が難しいので要約すると、ストレスによって、他の薄毛になる原因が発生するということです。こういった場合には、何が薄毛の本当の原因なのかがわからなくなり、薄毛対策が取りにくくなります。
では、ストレスによって、どういったものが引き起こされるかと言うと
- 睡眠不足・睡眠障害
- 食欲不振
- 暴飲暴食
- うつ病
などがあります。これらは全部薄毛の原因となるものです。また、女性の場合にはさらに女性ホルモンのバランスが崩れやすくなってしまいます。
そして、逆に、これらの要因によって、脳や体がストレスを受ける時も多々あります。
つまり、ストレスが原因で発症する薄毛については、ストレスだけを考えていると、正しい解決方法が見つからない場合があります。その時には、ストレスによって起こる別の要因についても考える必要があります。
円形脱毛症はストレスによって引き起こされる
円形脱毛症とは、一般的に男性がなりやすいAGAや女性がなりやすいびまん性脱毛症とは少し異なり、自己免疫性疾患によって起こります。
自己免疫性疾患とは、本来体を守るはずの免疫細胞が間違って体の必要な組織を攻撃してしまう病気です。
症状としては、頭皮に10円玉くらいの大きさの脱毛斑が1個又は複数個できます。この円形脱毛症の特徴は、年齢性別に関係なく発症することです。
なので、年齢が若いからといって安心はできません。実際に若い世代(10代~20代)においても数多く発症しており、小学生にも多くの発症事例があります。
ストレスから自己免疫性疾患になるメカニズム
では、なぜストレスによって自己免疫疾患になるのかを説明します。
まず、上にも説明しましたが、ストレスを受けると交感神経が活発に働くようになります。そして、沢山のストレスが慢性的にかかると、交感神経のみが働くようになり、自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると、私たちの体の中にある免疫細胞の割合や役割が変化します。少し難しい話なので、詳しく説明します。
実は、私たちの体の中には数種類の免疫細胞がいて、それぞれが違う役目を持っています。普段はその決まった役割をこなすのですが、自律神経が乱れることで本来の役割と違う働きをするようになります。
普段と違う働きをするために、当然正しい役割を果たすことできません。すると、本来攻撃しなければならないウイルスや細菌などを攻撃せず、逆に必要な細胞を攻撃したりします。
これがストレスが原因で起こる自己免疫疾患のメカニズムです。
円形脱毛症になる
さて、この状態においては、免疫細胞であるCD8陽性T細胞が本来の役割を果たせずに、毛根付近の細胞を攻撃するようになります。
そうすると、その辺り一帯において、髪の毛の成長や発毛を司る細胞がやられてしまいます。
その結果、頭皮において10円玉サイズの脱毛班ができてしまいます。これがストレスによって円形脱毛症になるメカニズムです。
この円形脱毛症になる理由は他にもありますが、圧倒的にストレスによるものが多いです。
自分に合ったストレス解消法を持とう
このページでは、ストレスが原因で起こる薄毛について説明しましたが、今の社会において、全くストレスを受けずに生活することは不可能です。
なので、ストレスを受けないようにするのではなく、受けたストレスを解消するようにしましょう。
ストレス解消法としては、運動したり、お酒を飲んだり、又自分の趣味に没頭したりするのが一般的です。自分のストレス発散方法を確立し、ストレスを溜め込まないようにしてください。
もし、ストレス解消法を持っていない方は今から説明するストレス解消法を試して見てください。
最も良いストレス発散方法
最も良いストレス発散方法は、
- 体を動かして汗を流す
- 大声で叫ぶ
- 思いっきり泣く
- 思いっきり笑う
です。
これらの行動は、汗、涙、声などの体内物質(声は若干ニュアンスは異なる)を体外に放出します。そして、実はこれこそが最強のストレス発散方法です。
そして、これらのストレス発散方法を無意識のうちにやっている人がいます。
それは、赤ちゃんです。実は、赤ちゃんは、毎日が刺激とストレスの連続であり、私たちと同じように沢山のストレスを感じています。
そして、それらを感じた時には上のような行動をして上手にストレスを発散しています。(運動は手足をバタバタする程度)
なので、これらを状況によって、うまく使い分ければ、簡単にストレスを解消できるでしょう。特に笑うに関しては、実際に楽しくなくても笑うだけで、ストレスが発散されて、免疫力がつくと研究で実証されています。
とにかく笑って笑ってストレスを吹き飛ばしましょう。
薄毛危険度診断所 >> 薄毛についてこれだけは知っておこう >> ストレスが薄毛を引きおこすメカニズム
他の薄毛の原因も知っておこう
薄毛の原因は、日々のストレス以外にもあります。知っていて損はないので、見ておきましょう。
また、薄毛の原因について詳しく知りたい方、その改善方法、予防方法を知りたい方はこちらをご覧ください。
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また、危険度が高い場合には、その原因を説明し、簡単な対策法をアドバイスします。ぜひやってみてください。







