薄毛の原因はこんなにもたくさんある
薄毛になるという事は、髪の毛が細くなって密度が低くなる又は、髪の毛が抜け落ちて本数自体が減ってしまう2種類があります。
この薄毛になってしまう原因は様々ありますが、あなたがどれに当てはまるのか?原因は1つなのか?複数あるのか?を見極めなければなりません。
どれが自分に当てはまるのかを判断して、早期対処を行いましょう。わからない場合は、こちらで薄毛診断を行い、原因を突き止めてください。
また、こちらには、薄毛の原因でも女性に特化したページを用意しましたので、女性の方はこちらを読んでください。
頭皮のダメージ
薄毛になる原因の1つとして、頭皮のダメージが考えられます。
頭皮は髪の毛が成長する上で非常に重要な場所であり、ダメージが蓄積されてしまうと、毛母細胞の活動が抑制され、髪の毛が生えなくなってしまいます。
では、どういったものが頭皮のダメージにつながるのでしょうか?
それは
- 頭皮が傷つくシャンプーのやり方
- カラーリングやパーマ
- 紫外線
などが考えられます。では、1つずつ説明します。
頭皮が傷つくシャンプーのやり方
まずは、毎日行っているシャンプーもやり方が悪ければ、頭皮を傷つけてしまいます。シャンプー中に頭皮を傷つけてしまうのは、
- 爪をたてて擦ってしまう
- タオルドライやシャンプー中に力いっぱい擦る
- 長時間ドライヤーをあてる
の3つです。
特に最初の爪を立てて擦ると、簡単に頭皮が傷つき、そこから炎症を起こしたり、化膿したりするので絶対にやってはいけません。
髪の毛を洗う時には、指の腹の部分で優しく丁寧に洗いましょう。
また、タオルドライにおいても優しく髪の毛を拭いてあげなければなりません。力いっぱい擦ることで、髪に無理な力が働いてしまい、頭皮にはもちろんのこと髪の毛にも痛みが出てきます。
そして、頭皮は熱にも弱いので、長時間のドライヤーは避けるべきです。タオルドライをしっかりして、ドライヤーの時間を減らしましょう。
一応こちらに正しいシャンプーのやり方を載せておくので、気になる方はぜひ読んでください。
カラーリングやパーマ
カラーリングやパーマが髪の毛を痛める事は知っていると思いますが、実は頭皮にもダメージを与えます。
まず、カラーリングについてですが、髪の毛の色を変えるために、カラーリング剤を髪の毛の内部に浸透させるのですが、ここで使われるカラーリング剤には、PPDと言われる化学物質が含まれています。
このPPDは、少し皮膚に触れるだけでも、頭皮がただれや接触性皮膚などのアレルギー症状を引き起こします。もちろん、その時には、頭皮に大きなダメージを与えます。
ですから、やればやるほど頭皮にダメージが蓄積され、最終的には薄毛の原因となってしまいます。
次にパーマについてですが、パーマは、髪の内部にパーマ液を浸透させて、髪のシスティン結合を切って、再結合することによってウェーブをかけます。
この髪のシスティン結合を切るパーマ液は、アルカリ性が強いので、直接頭皮に触れてしまうと、接触性皮膚炎、頭皮のかぶれ、頭皮のかゆみ、頭皮の赤みなどを引き起こしてしまいます。
なので、なるべくカラーリングやパーマは控え、どうしてもやらなければならない場合は、腕の良い美容師さんにやってもらうようにして、頭皮のダメージを最小限に抑えるようにしましょう。
紫外線
紫外線が肌にダメージを与えるのと同様に、頭皮にもダメージを与えます。
紫外線とは、波長の短い光で、非常に強いエネルギーを持っています。そして、その強いエネルギーによって、頭皮の細胞が破壊されてしまいます。ちなみにこれを光老化といいます。
ただ、本来黒髪である我々日本人は、メラニン色素が多く持っているので、紫外線を吸収することができます。それゆえに髪の毛を良い状態に保ってさえいれば、紫外線を長時間浴びない限り問題はありません。
しかし、カラーリングで髪の毛の色を脱色したり、髪の痛みがひどいときなどは、紫外線を吸収することができないので、頭皮にまともに浴びてしまいます。
そうすると、髪の毛を成長させる毛母細胞がダメージを受け、活動が低下するので、抜け毛や薄毛につながってしまいます。
なので、髪の状態を整え、カラーリングによる脱色は極力避けたほうがいいでしょう。
生活習慣の乱れ
薄毛が進行する原因として、生活習慣の乱れがあります。
もちろん、生活習慣が乱れたから、すぐに薄毛というわけではありませんが、毎日のほんの少しの積み重ねが、気づいた時には手遅れとなってしまうこともあるので、注意が必要です。
生活習慣において、薄毛の原因になりやすいものは
- 正しい睡眠がとれていない
- 偏った食事になっている
です。早速これらについて説明します。
正しい睡眠がとれていない
上記の正しい睡眠がとれていないというのは、睡眠の量の不足、睡眠の質の低下、睡眠のリズムの乱れの3つからなります。
睡眠の量というのは、文字通り寝る時間の事で、個人差がありますが、一般的な目安として6~8時間です。
睡眠の質というのは、睡眠の深さの事で、睡眠の質が良いというのは、深い眠りについているということです。睡眠の質について詳しく知りたい方は下記のサイトを参考にしてください。
睡眠のリズムとは、寝る時間帯の事で、1番髪の毛に良いのは、22時~6時(5時)です。最近では、夜型の生活をしている人もいれば、日によって睡眠時間がバラバラの人もいます。
では、なぜ正しい睡眠がとれない事が薄毛の原因につながるかについて説明します。
髪の毛が伸びる(成長する)時というのは、1番最初に訪れるノンレム睡眠(眠り始めて3時間後くらい)で、この時間に分泌される成長ホルモンによって、髪の毛が伸びていきます。
そして、この成長ホルモンをしっかりと分泌させるには、その時間に質のいい睡眠をとっておかないといけません。
と言うことは、正しい睡眠をとっていなければ、髪の毛が成長しないということになります。
また、成長ホルモンの分泌が少なくなると、免疫力が低下するので、頭皮に細菌やウイルスが侵入しやすくなり、その結果、脱毛が増えることもあります。
なので、正しい睡眠習慣をつけ、髪の毛をどんどん成長させることが大切です。
偏った食事になっている
現代の食生活は、明らかに脂質、タンパク質、炭水化物を過剰にとり、そして、ビタミンやミネラルなどが不足している傾向にあります。
これらのバランスが大きく崩れてしまうことも薄毛になる原因の1つとして挙げられます。
まず、ビタミンやミネラルの不足に関してですが、特にビタミンB6は髪の毛の主成分であるケラチンの生成に必要な栄養素、そして、ビタミンB12は、毛母細胞が髪の成長のために行う細胞分裂に必要な栄養素です。
また、亜鉛(ミネラル)は、男性型脱毛症(AGA)の原因である5αリダクターゼという還元酵素の働きを弱めることができます。
なので、ビタミンやミネラルが不足するという事は、髪の毛が成長できなくなるということなので、しっかりとそれらを含む野菜や果物等をしっかりと取りましょう。
そして、脂質や炭水化物などを過剰にとってしまう事も薄毛の原因となります。
多くの脂質や炭水化物を体内に取り入れると、体内の酵素で脂質のすべてを分解できないため、脂質が血液中に流れ込んでしまいます。
すると、血液中から余分な脂質を排出するために皮脂腺から皮脂として頭皮に分泌します。
過剰な皮脂が頭皮に分泌されてしまうと、その皮脂が毛穴を塞いでしまうので、頭皮が炎症を起こし、髪が抜け落ちてしまいます。
なので、この偏った食事というのは、髪の毛にも頭皮にも悪影響を及ぼしてしまい、その結果、薄毛になってしまいます。薄毛にならないために、しっかりとバランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
タバコを吸っている
タバコは百害あって一利なしの言葉どおり、髪の毛にも悪影響を及ぼし、薄毛になりやすくします。ここでその理由について簡単に説明します。
まず、1つ目の理由として、タバコの煙に含まれる一酸化炭素により、酸欠状態に陥るためです。
本来、血液中にあるヘモグロビンは酸素と結びついて、酸素を全身に送りますが、一酸化炭素があると、酸素とは結びつかずに一酸化炭素と結びつきます。
すると、頭皮に酸素を送ることができないので、毛根細胞の活動力が鈍り、髪の毛が成長できなくなります。
2つ目の理由として、タバコを吸うことによって発生する活性酸素による頭皮ダメージです。
タバコにより出来た活性酸素は、酸化力が強いので、頭皮の皮脂を酸化させ、過酸化脂質を作り出します。この過酸化脂質が、毛穴をつまらせ、頭皮状態を悪くします。
このようにたばこを吸うことによって、薄毛になりやすくなります。なので、なるべくたばこは吸わないようにしましょう。タバコと薄毛についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
過度のストレス
ストレスというのは、万病の元と言われていますが、過剰なストレスは、薄毛を促進させる原因にもなります。
体に過度のストレスがかかると、交感神経が緊張するため、たくさんのアドレナリンが分泌されます。
すると、血管が収縮されます。
そして、慢性的に強いストレスがかかってくると、常に血管が収縮されるため、血行障害が起こってしまい、頭皮に必要な栄養が行かなくなってしまいます。
本来、成長期にある髪の毛は、頭皮にある毛乳頭からの命令で、毛母細胞が分裂して、成長します。しかし、頭皮に栄養が行き渡らなければ、当然、毛母細胞の細胞分裂が行われなくなってしまうので、髪の毛が成長しません。
成長期にある髪の毛が成長しないということは、細く弱々しいままの髪の毛です。そのような毛が増えてくると、髪の毛全体のボリュームがなくなってしまうので、薄毛になってしまいます。
ちなみにここで出てきた毛乳頭、毛母細胞、毛の成長期については下の「髪のサイクル」に詳しく説明しているので、よかったら読んでください。
間接的にも薄毛を助長する
また、このストレスによって他の薄毛の原因を誘発する事もあります。
例えば、ストレス過多の状態になると暴飲暴食に走りやすくなります。これは、ストレスによる脳の疲労で満腹中枢が混乱してしまうために、正常な判断ができなくなります。
このような状況において、栄養バランスを考える訳もなく、脂っこいものや塩分の多いものを大量に食べてしまいます。すなわち、ストレスによって、薄毛の原因の1つである「偏った食事(暴飲暴食)」になってしまいます。
他にも、ストレスや心配事が増えると、自律神経が混乱して睡眠障害になる可能性もあります。
なぜなら、本来、睡眠時には、副交感神経が働いてリラックスして眠りにつくのですが、自律神経が正常に働かない場合、逆に交感神経が働いてしまいます。
交感神経は、アドレナリンを分泌して、活動を促すので、この時にいくらベッドに入っても眠ることができません。
もちらん、これでは正しい睡眠をとることができません。
こちらの場合も、ストレスによって薄毛の原因となる睡眠障害が引き起こされています。
このようにストレス過多の状態に陥ってしまうと、ストレスが原因となる薄毛、ストレスを引き金とした他の理由による薄毛の2つの場合、またはその両方と薄毛の原因を判断するのが難しいので、注意が必要です。
男性ホルモン
薄毛の原因として、特に注目されているのが、DHT(ジヒドロテストステロン)と言われる強力な男性ホルモンです。
このジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンという男性ホルモンと還元酵素である5αリダクターゼが結合してできます。
DHT(ジヒドロテストステロン)が頭皮にある毛乳頭の受容体と結合すると、TGF-βというタンパク質が合成されます。
このTGF-βタンパク質が、脱毛命令を出すため、髪の毛のサイクルが崩れます。
本来、成長期にある髪の毛は、3~6年程度かけて成長し、太くたくましい毛になります。しかし、このTGF-βによる脱毛命令で、成長せずに細く、弱々しい毛のままで抜けてしまいます。
沢山の毛が成長せずにどんどん抜けていくと、「本来抜ける毛」+「脱毛命令で抜ける毛」が抜けてしまうので、髪全体のボリュームがなくなり、薄毛になってしまいます。
少し難しい専門用語がたくさん出たので簡単にまとめますと、
- テストステロン・・・一般的な男性ホルモン
- 5αリダクターゼ・・・還元酵素
- DHT(ジヒドロテストステロン)・・・テストステロンの10倍強力な男性ホルモン
- TGF-β・・・脱毛命令を出すタンパク質
となります。
薄毛の原因は、脱毛命令を出すTGF-βタンパク質ですが、これを作り出してしまうDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制することが重要となってきます。
遺伝
薄毛の原因を考えていく上で、非常に重要となっていくのがこの遺伝です。実は、この薄毛と遺伝についは上で説明した男性ホルモンも深く関わってきます。
2005年にドイツのボン大学の研究チームが、薄毛の遺伝子の有力候補(?)なるものを発見したと、米雑誌アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス(American Journal of Human Genetics)が発表しました。
この研究は、40歳までに薄毛になった人達の血液検査を行い、薄毛になっていない人と比較を行ったものです。
その結果、若くして薄毛になった人たちのX染色体(アンドロゲンといわれる男性ホルモン)の受容体・遺伝子は、変異があることが分かりました。
このX染色体は、母親からしか受け継がないので、母親や母方の祖父が薄毛の場合は、遺伝により薄毛になるかもしれません。
もし、自分の薄毛遺伝子について知りたい方は、病院で調べたり、自身でAGA検査用キットを購入して調べることができます。実際にAGA検査用キットを使った薄毛遺伝子の調べ方について、こちらに詳しく説明しているので、参考にしてください。
薄毛対策をしよう
薄毛の原因がわかったら、早速その原因に対する対策を行いましょう。薄毛対策はとにかく少しでも早く始めたほうが回復も早いので、すぐに始めましょう。
ここで説明した薄毛の原因に対する詳しい対策方法は、こちらのページに載せているので参考にしてください。
また、薄毛の進行が進んでしまい、簡単な対策等では、進行を食い止める事ができない場合には、医療機関等で専門の治療を受ける必要があります。そのような方は、こちらのページを参考にしてください。
薄毛危険度診断所 >> 薄毛についてこれだけは知っておこう >> 薄毛の原因はこんなにもある
薄毛改善・予防のため知っておきたいこと
薄毛を改善したい人、また予防をしたい人はぜひこちらも読んでおいてください。
また、薄毛の原因においてさらに個別に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
あなたの髪大丈夫ですか?
頭皮にトラブルがある場合には、そのダメージから脱毛しやすくなります。もし、その傾向が出ていたり、不安がある人は、当サイトの薄毛危険度診断を受けてみてはいかがでしょうか?
当サイトの薄毛診断は、合計26個の質問から、薄毛進行状況、頭皮、生活習慣、ストレス、遺伝の5つの状態をチェックします。
そして、その5つの状態から、最終的な薄毛危険度を1~100で表します。
また、危険度が高い場合には、その原因を説明し、簡単な対策法をアドバイスします。ぜひやってみてください。







